ほんものの森の作り方
表層土の復元と土作り
次の手順に従って、30cm以上の表層土を復元します。
1.マウンドを作る
2.土壌生物の充満を促す
バークたい肥、ピートモス、腐葉土、切ワラ、もみ殻などの有機質肥料を混ぜたものを施します。
マント・ソデ群落の設置
潜在自然植生の森林マント・ソデ群落の構成種及び潜在自然植生が許容する代償植生を使用します。
さらに、防風、美観、地域の自然認識を高めるような花木類を混植します。
植栽樹種の選定
その土地固有の潜在自然植生の構成種を植栽します。
植栽方法と植栽後の管理
1.植栽密度と方法
地域の潜在自然植生の構成種を可能な限り密植し、植栽3殻5年後に樹冠が鬱閉するようにします。
(ア)植栽密度
実生から育てたポット苗を使用します。樹高1.0〜1.5m程度のものを1平方メートルあたり1〜2本植えます。森林とマント部は千鳥植栽に、ソデ部分は低木を帯状に植栽します。
(イ)配植
森の断面が将来逆U字型またはピラミッド型になるように、森林中央部には高木層構成種を周辺部にマント・ソデ群落の樹種を配置します。
(ウ)植栽の時期
常緑樹は新芽の出る前、3月下旬から5月上旬が適当。落葉樹は10月中旬から11月下旬、または春の新芽の出る前。
山取りによる詳細は、5月下旬から6月中旬までに山で根切りし、10月中旬から11月下旬に植栽します。
2.植栽後の管理
(ア)敷き藁を施す
樹冠が鬱弊するまでの2〜3年は、年に1〜2回の雑草などの除草作業が必要。
(イ)支柱をする
積雪による若木の枝折れや樹幹が動き、寝付きの面で心配されるときは、支柱などで
保護します。
(ウ)成長を促進させる
若木するとて樹幹が密になり、鬱閉すると林内気象が保たれるようになります。