植物の生き様に学ぶ記事一覧

生存競争

植物の社会は静的であり、何の動きもトラブルも秩序性も無いように見えます。しかし、生活の様子をよく観察するといろいろな動きやトラブル、さらに団結や秩序のあることがわかります。それは人間社会に勝るとも劣らない姿です。自分自身の生命を保ち、子孫を残したり繁栄するために植物同士が空間、養分、光に対する競争を...

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植物同士の共存(助け合い)

植物の多種共存社会においては、森林群落、マント群落、ソデ群落という場所や高さ(位置的秩序と空間的秩序)によって社会が成り立っています。森林群落はマント群落やソデ群落によって風や水分量などのが保たれています。また、マント群落やソデ群落は、森林群落によって水分環境が確保され、互いがそこで助け合うという共...

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植物相互間の我慢

1.最適生活域よりずれて生活する植物私たちが見慣れている草原、耕作地、空き地などの群落は自由に生育しているように見えます。しかし実際はそれぞれの場所のいろいろな厳しい環境に耐えて芽をだし、植物同士の厳しい競争を経て、自分の生育に最も適した生活域よりずれた場所で生活を強いられています。肥沃で適度な湿度...

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棲み分け

植物も直接間接の競争にさらされています。カタクリやスハマソウ、オオイワカガミ、イワウチワ、スミレサイシン等は、コナラやブナ等の葉が茂る前に成長したりして、時間や空間をずらして生活しています。冬から春の植物群落に見られるタンポポやスズメノカタビラのように、生活の「場」と「季節」という時間的空間的に生活...

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生理的最適生活域と生態的最適生活域

移動することの出来ない植物は動物以上に厳しい生存競争にさらされています。そのため、その植物本来の一番よく生育出来る生育地(生理的最適生活域)から外れて、生き残ったものがそれぞれの場所(生態的最適生活域)で固有の群落をつくって生活しています。

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植生と土壌環境

植生現象を大きく左右する要因に土壌環境があります。土壌環境は腐植土の厚さによって決まります。土壌中の水分量の変化については、腐植の厚さが厚いほど土壌環境は多様で均衡がとれています。逆に薄いほど土壌環境は一面的で極端です。植物はそれぞれの土壌環境に対応した生活要求をもっており、生活要求度の同じものは高...

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人間の自然への干渉

日本の国土の67%は森林ですが、このうちの41%はスギやヒノキなどの人工林です。残る59%のうちの35%は薪炭林などに利用された二次林です。人々はその昔、その土地固有の植物と共存し、繁栄してきました。しかし、より豊かな生活を求め、果てしない欲望と利己主義的な行為が人々の真の共存者である「緑」を少なく...

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