[早春の山野草をたずねる会・通常総会]
4月11日(日)に関原糠山で総会を実施しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、今年もマイクロバスを使わず自家用車で
歴史博物館向いの関原糠山に集まりました。
今年は前半が「NPO法人新潟県山野草をたずねる会・植生研究会」の最後の総会、後半
が新しく任意団体として発足した「NPO新潟県山野草をたずねる会」の初めての総会です。
先ず前半は小日向理事長が議長となり議事が進められました。
NPO法人の活動報告と会計報告が行なわれ無事に承認されました。
後半は「NPO新潟県山野草をたずねる会」の松田亨会長と高橋雅美副会長の下で議事が
進められ、令和3年度の事業計画が審議され承認されました。
総会終了後昨秋植樹をした「森づくり2020糠山の森」を抜けて「カタクリ沢」一帯を歩いて
春の山野草を観察しました。
途中で大輪の立派なキクザキイチゲを見ることが出来ました。
このような美しいキクザキイチゲは初めてです。
糠山の頂上部分はよく整備された散策路が続いています。
穏やかな春の陽を浴びてコシアブラの新芽やイカリソウ等を観察しながら、ゆっくりと歩くのは
至福の一時です。
最後に全員で集合写真を撮りました。
[春の野を歩き山菜を食べる会]
5月9日(日)に「春の野を歩き山菜を食べる会」を実施しました。
当日は天気予報通りの雨の中での会になりました。
八方台に向かう途中成願寺に差し掛かった頃から雨が降り出し、八方台山頂に全員が集った
頃には風も強まってきました。
風に注意しながら雨をしのぐためにブルーシートで屋根を掛けます。
重石の代わりは自動車です。
急ごしらえの屋根の下で勉強会を行いました。
勉強会終了後に今までの植樹地を中心に春の山菜の研修を行いました。
「タラノメ」ならぬ「ウルシノメ」が食べられることを初めて知りました。
ワラビやキノメ、ノコンギク等を採集することが出来ました。
雨が強まり更に気温が下がってきたため、八方台での昼食会を取りやめて才津の(旧)
ドングリハウスで昼食会を行いました。
八方台山頂の雨と風が嘘のような暖かい日差しの中、満開のフジ棚の下で山菜の天ぷらや
おひたし作りが進みます。
調理された山菜を頂きながら楽しい一時を過ごしました。
昼食会終了後に、希望者で糠山の植樹地に行き山野草の研修を行いました。
昨年秋に植えた樹木の間には、ハルジオンやカラスノエンドウ等がかなり伸びています。
植樹地の端にはコウゾリナが1メートル近くに伸びていました。
散策路では葉がショウジョウバカマによく似たノギランの群生が見られました。
花や種子を見ると違いがわかるのですが、葉を見ただけではショウジョウバカマとほとんど
区別がつきません。
林の縁ではタニウツギが満開でした。
[信金の森/学びの森育樹]
6月20日(日)に新潟県立歴史博物館向いの「信金の森/学びの森」の育樹活動を実施しました。
併せて昨年(令和2年)9月に植樹を行った「ぬかやまいのちの森」の育樹を行いました。
当日は”午前中一時雨次第に曇り”との予報がでていましたが、雨に見舞われることも
なく無事に作業を実施することが出来ました。
先ず作業開始前のミーティングです。
ミーティング終了後は2グループに分かれて作業を開始します。
第1グループは「信金の森/学びの森」の除草です。
植樹した樹木が大きく育ち森の中の除草はほとんど必要がないため周辺を刈払機で除草しました。
第2グループは「ぬかやまいのちの森」の除草と腐葉土及び籾殻の散布です。
この場所は粘土質で痩せているため、今年は助成金で購入した腐葉土と籾殻を散布することに
しました。
散布する前に先ず植樹地の除草を行います。
昨年植えた樹はまだ小さく最初から刈払機を使えないため、先ず樹の周りを鎌で除草します。
鎌の作業が済んだ後刈払機で刈って行きます。
除草が済んだところから腐葉土と籾殻を散布します。
一区切りついたところで休憩です。
1,200平方メートル程の場所に10,000リットル程の腐葉土と籾殻を散布しました。
お昼は豚汁を美味しく頂きました。
当日は長岡信用金庫から2名の方々にご参加頂きました。
どうもありがとうございました。
また参加して頂いたNPO新潟県山野草をたずねる会の会員の皆さんどうもご苦労様
でした。
今年は9月5日(日)にも「ぬかやまいのちの森」の育樹活動を行う予定です。
是非市民の皆様のご参加をお待ちしています。
参加して頂ける方はこちらからご連絡下さい。
共に汗を流しましょう。
[蒼柴の森育樹]
7月31日(土)に悠久山蒼柴の森の育樹活動を行いました。
当日はうだるような暑さの中、下草刈りと補植を行った後蒼紫の森の自然観察研修を実施しました。
先ず開会式です。
下草刈りは手作業と刈り払い機を使って行います。
下草刈りが終わったところで補植です。
今回植える苗木は主にシラカシ等の実生苗です。
今までに植えた苗木が枯れた場所や、植樹前から生えていた古木が枯れた場所に補植します。
植える場所が決まったらスコップで穴を堀り、ポット苗を穴に移します。
作業が終わったら全員で昼食です。
最後に蒼紫の森の樹木や野草を観察して研修を行いました。
ご参加下さいました会員の皆さん、どうもありがとうございました。
そしてご苦労様でした。
[ぬかやまいのちの森育樹]
9月5日(日)に予定していた「ぬかやまいのちの森育樹」は、特別警報が新潟県全域に発令されたため中止しました。
代わりに「NPO新潟県山野草をたずねる会」の会員と「関原里山・ぬかやま会」の皆さんで育樹作業を行いました。
育樹作業は8月28日(土)と8月31日(火)の2日間にわたって行いました。
[除草作業と補植]
6月に一回除草作業を行ったのですが、それから2か月の間に植樹地の草が随分伸びました。
一年前に植えた苗木の中でも小さい木は草に隠れてほとんど見えません。
作業開始前の植樹地です。
育樹作業は先ず草取りから始めます。
強い陽射しの下での作業は体力を消耗します。
水分の補給を兼ねて休憩しました。
除草作業が終わった植樹地です。
ほとんどの苗木は順調に育っていますが、中には雪で折れたり枯れたりしたものもあります。
苗木がなくなった場所は補植を行います。
[腐葉土と籾殻の散布]
ぬかやまいのちの森は痩せているため腐葉土や籾殻を散布して樹木の成長を促します。
今年度は助成金を受けることが出来たのでかなり大量に腐葉土を入れました。
ホームセンターからトラックを使って腐葉土を運びました。
籾殻は軽トラックで運びました。
散布する前に植樹地全体に腐葉土を配ります。
腐葉土と籾殻を配り終えた後植樹地全体に散布します。
作業の動画です。
育樹作業が終わったぬかやまいのちの森です。
今回は新潟県の特別警報が発令されたため実施できませんでしたが、育樹活動と併せて
「親子で学ぶ環境教育」を予定していました。
[環境教育のための準備]
環境教育では次の2つを目的として準備を進めてきました。
(1)日頃土に触れ汗を流すことの少ない子供たちが、育樹作業を通じて自然を守る
ことの苦労と植物を育てる喜びを実感する。
(2)「ぬかやまいのちの森」を通じて森の成り立ちや植物社会の仕組みを学ぶ。
参加者に配布する手引きを作成しました。
ぬかやま育樹の手引き
手引きを見ているだけではわかりにくい箇所について動画を作成しました。
参加者が事前に見て理解してもらえるように配慮しました。
(1)育樹の目的と服装・道具
(2)草の取り方
(3)苗木の補植
(4)あと始末の仕方
育樹作業は植樹後10年程度続ける必要があります。
今回作成した資料や動画を今後の活動に活かしたいと考えています。
[八方台育樹]
10月24日(日)に八方台の育樹活動を実施しました。
八方台の植樹事業は平成14年に開始されてから今年で20年目になります。
これまで約1.8町歩(18,000平方メートル)に約25,000本の植樹を行いました。
今年はそのうちの平成18年と平成24年の植樹地を中心に育樹活動を行いました。
今回は4団体、3企業の方々にご参加頂きました。
またイオンチアーズクラブからは大勢の子供たちに参加して頂き、子供連れのご家族の参加もあって賑やかな育樹活動になりました。
先ず松田会長の挨拶から始まります。
次いで来賓の方々からご挨拶を頂いた後、平成24年植樹地の育樹活動に移りました。
先ず下草を刈ります。
子供たちも自分の背丈をはるかに超えるススキを喜んで刈っていました。
下草刈りの次は補植です。
一通り終わったところで平成18年の植樹地に移動しました。
ここでも子供たちが一生懸命働いてくれました。
植樹地の入り口に、牧野家17代当主牧野忠昌様から寄贈された桜を植えて頂きました。
育樹活動が終わったところで自然観察会に移りました。
2班(”キノコ採集”と”八方台の植物観察”)に分かれて行動開始です。
”キノコ採集”はリーダーの説明の後各自森に分け入ります。
”八方台の植物観察”はリーダーの説明を聞きながら、きれいな木の葉や食べられる木の実等を採集しました。
次は昼食です。
恒例の桜井さんのハモニカ演奏を聞きながら豚汁の昼食を頂きました。
午後は”キノコ採集”と”八方台の植物観察”の学習です。
”キノコ採集”では採ってきたキノコの鑑定を行いました。
珍しいスッポンタケがかなり採れました。
”八方台の植物観察”では採集した葉をトレースして葉の仕組みを学習します。
最後に発表会を行いました。
今年の八方台育樹は天候に恵まれ大勢の子供たちにも参加して頂き素晴らしい活動になりました。
ご参加下さいました皆様どうもありがとうございました。
また、前日の準備から当日の後かたずけまでご尽力下さった会員の皆様本当にご苦労様でした。
最後に、今回の活動にご協力頂いた下記の団体及び企業に感謝申し上げます。
長岡観光・交流部観光事業課
公益社団法人 長岡法人会
特定非営利活動法人 新潟県環境カウンセラー協会
イオンリテール株式会社長岡店
日本精機株式会社
東北電力ネットワーク株式会社
[キノコ研修]
先ず八方台頂上に集合し、高橋副会長の司会、松田会長の挨拶で開会式を行いました。
次いでキノコを採集するいこいの森に向います。
いこいの森の周囲は紅葉真っ盛りでした。
到着後、足に自信のある積極派と慎重派にわかれてキノコ採集に出発です。
採れたキノコを囲んで小日向名誉会長による鑑定を行いました。
ムラサキシメジ、ヒラタケ等13種類程のキノコを採集することが出来ました。
図鑑と実物を見比べて研修です。
鑑定が終わったところで昼食です。
豚汁を囲んで昼食を美味しく頂きました。
午後は東山に戻って赤城コマランドに向いました。
スギエダタケ等が採れましたが、中でも美しい赤色のキノコが目立ちました。
アカヤマタケ属ヒイロガサとのことです。
最後に全員で集合写真を撮りました。
燕市からご参加下さいました皆さんどうも有難う御座いました。
また、豚汁等の準備から後片付けまでご苦労頂いた皆さんどうも有難う御座いました。
「学びあう会・忘年お楽しみ会」
12月11日(土)に東泉閣で「学びあう会・忘年お楽しみ会」を開催しました。
第1部の「学びあう会」は、「いのちの森つくりに学ぶ」と題して研修講演とパネルディスカッションが行われました。
研修講演では、10月28日に行われた「山口育英奨学会令和2年度自然環境保護活動助成事業報告会」の内容を中心に、「自然保護教育40年のあゆみ」について当会の小日向名誉会長からお話し頂きました。
山口育英会令和2年度助成事業報告会資料
次いでパネルディスカッションに移りました。
まずファシリテータとパネリストから日頃の活動についてお話し頂きました。
1.「育樹活動と環境教育」(NPO新潟県山野草をたずねる会 角山 正博氏)
今年の9月に実施を予定していた「ぬか山いのちの森」での環境教育について紹介がありました。
なお、この事業は実施予定の直前まで準備が進められましたが、8月末の新潟県全域への特別警報発令のため中止になりました。
育樹活動と環境教育資料
2.「イオンチアーズ活動紹介」(イオンリテール(株)北陸信越カンパニー新潟事業部イオン長岡店店長 秋山 義男氏)
イオングループが取り組んでいる「イオンサステナビリテイ」について、基本的な考え方から実際の取り組みまでわかりやすく説明して頂きました。
イオンチアーズグループについては、「次世代育成事業」の一環として実施しており、”子供たちが環境に興味を持ち考える力を育てる”ことを目標として実施しているとのお話でした。
3.「関原ぬか山会 里山学習紹介」(関原里山・ぬか山会 高木 慎之介氏)
関原里山・ぬか山会が行っている「ぬか山の整備と植樹・育樹」及び「自然観察会」、並びに「関原小学校学習支援」の紹介がありました。
自然観察会は春(4月)と秋(10月)の年2回行っており、関原小学校学習支援は4年生の総合学習(ぬかやま探検)の活動支援を年4回行っているとのお話でした。
4.「小学校での木育・環境教育の現状」(NPO新潟県山野草をたずねる会 会長 松田 亨氏)
長岡市宮本小学校に校長として勤務した体験をもとに小学校の環境教育の歴史と現状について紹介がありました。
小学校では30年程前から環境教育が導入され、現在はカリキュラムに組み入れられて総合学習や社会科、家庭科等の中で季節に合わせた教育が実施されているとのお話がありました。また最近は子供たちの環境に対する意識が高くなってきており、先生が教えられる場面まであるとのエピソードが紹介されました。
次いで参加者を交えた討論に移りました。
会場から「教育における課題と植樹・育樹活動」に関する問題提起がありました。
大きな問題ですので、私たちが活動の中で何を出来るのかこれから皆で考えて行く必要があると思います。
この他にも環境教育に関する感想やご意見等が出され予定の時間を超過して終わりました。
第2部は「忘年お楽しみ会」です。
新型コロナウイルスの感染を防ぐため今年も席を「コの字型」にしました。
先ず松田会長の挨拶から始まります。
次いで高野正義市議会議員による乾杯です。
宴たけなわとなり、恒例の桜井さんにハモニカ演奏をご披露頂きました。
今年も「学びあう会・忘年お楽しみ会」に新潟市からもご参加頂きました。
どうもありがとうございました。
また、ご参加下さいました会員並びに来賓及び一般の皆様どうもありがとうございました。
最後に、会を開催するための準備から始まり、当日の運営から後かたずけまでご尽力頂きました皆様どうもご苦労様でした。
いこいの森の周りには美味しそうなコゴミやフキノトウが芽を伸ばしており、有難い土産が
できました。
最後に、守門岳を背景に集合写真を撮りました。
[イオン長岡店様から腐葉土を納品して頂きました]
私たちの会では、毎月イオン黄色いレシートキャンペーン広報PR活動に参加しています。
4月18日に一年分の活動の成果として腐葉土を納品して頂きました。
腐葉土は昨秋植樹をした「森づくり2020糠山の森」で使用する予定です。
作業終了後に全員で集合写真を撮りました。
イオン長岡店様有難う御座いました。